熊本大分、有志が方言ガイド

熊本地震の被災地で活動する医療従事者や福祉関係者のために、福祉女学院大の二階堂整教授ら言語学有志者が、熊本、大分両県の方言で体の部位などをどう呼ぶかが分かるガイドを作成したそうだ。東日本大震災で全国から集まった医療関係者の4割近くが、診察などで現地の方言を聞き取れない経験を受けて発案したという。患者の症状を正確に把握できないと、不適切な治療や投薬につながりかねず、二階堂教授らは利用を呼び掛けているとのこと。
今回被災した熊本、大分両県では、例えば同じ「ビンタ」という言葉でも、熊本県北部では「頬」を意味するのに対し、南部では「頭」を指すこともあるように、同じような言い回しでも微妙に意味が異なる。このためガイドは、熊本県3地域と大分県南部の4地域ごとに、体の部位や医療、福祉分野で使用頻度が高い「痛い」「眠る」「寂しい」といった感情や動作を表す方言を紹介しているという。また、被災者が心を開きやすいよう、あいさつや受け答えの方言も掲載。人体に方言を書き込んだイラストも添付し、プライバシーに配慮が必要な避難所などで声を出さずに指さして使えるようにもしたそうだ。
二階堂教授は「ガイドによって、痛みの部位などをすぐに理解できるだけではなく、その土地の言葉で話しかけることで、被災者との距離を縮め、安心感につながる効果もある」と話しているという。今後は、カウンセリングやボランティアに関する方言ガイドも順次作成し、公開する方針とのこと。
ガイドは「熊本支援方言プロジェクト」で検索すると、福岡女学院大のホームページなどで入手できるそうだ。
確かに方言は聞き慣れないと聞き取れなかったり、うまく意思疎通ができないことがありそうだ。こうした細かい配慮があると、被災者や高齢者も安心だろう。