バナナ彫刻

滋賀県彦根市の山田恵輔さん(27)は、普段は父親が経営する電気工事会社の従業員だが、もう一つの顔は「バナナ彫刻職人」という何とも変わった肩書きを持っている。

アニメのキャラや実在の人物、動植物、建物など様々な形をバナナの実に彫り、インターネットで公開している。国内外に数多くのファンを持ち、様々なメディアで紹介されている売れっ子アーティストだ。ある時、暇を持て余して自宅でゴロゴロしていたらリビングのテーブルの上のバナナにふと目がとまった。「バナナの皮をむいて、顔が出てきたら笑うよな」と思い、皮をむき、実の部分に顔を刻んでみた。思いのほか上手くできたので、そのバナナ彫刻を投稿サイトにアップしてみたところ、たちまちコメントが殺到。その時に付いた呼び名が「バナナ彫刻職人」だという。

バナナ彫刻は爪楊枝とスプーンを使って、実の削れた部分は食べながら細かく彫っていく。制作中は小さな刷毛を使ってレモン汁を実の表面に塗って変色を抑える。約30分ほどで一つの作品が完成する。しかし完成した作品はすぐ変色してしまうため、最後は食べる。制作は1日に4本が限度。それ以上は腹が受け付けてくれないそうだ。食品なので保存がきかないのが残念だが、その儚さがまたいいのかもしれない。

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