マリモ

北海道・阿寒湖に生息する国の特別天然記念物「マリモ」。マリモの生態は100年以上にわたり神秘のベールに包まれていたが、近縁の研究で次第に明らかになりつつあるようだ。

アイヌ語で湖の妖精と言う意味を持つ「トーラサンペ」と呼ばれるマリモ。成長すると長さ3、4センチになる糸状の細い藻が1個体の単位らしい。生物学上は細い藻がマリモで、琵琶湖など国内だけでなく欧州、北米など北半球の高緯度地域の湖沼や河川を中心に生息が確認されているそうだ。阿寒湖のマリモは個々が生命体である糸状の藻が、まるで意思があるかのように無数に集まり、一つの球体を作っている。さらに球状マリモは湖底で群生し、場所を入れ替わりながら光を浴びて成長しているという。直径が30センチ以上に巨大化するものもあるそうだ。こうした神秘的な生態は阿寒湖でしか見られないらしい。群生地は現在保護のため一般立ち入りはできないが、群生地に面したチュウルイ島にある「マリモ展示観察センター」では生態に近い状態のマリモを観察することができるという。センター内の水槽には大小のマリモが展示されており、大きいものでバレーボールほどもあるそうだ。ビロード状の表面は触ると固くザラザラしており、手で持ち上げると水を含んでいて意外と思いそうだ。直径10センチを超えるマリモは水中から引き上げると潰れた形になるそうだ。これは光合成の光が届く限界を超えた内部が空洞になっているためなのだそう。なぜそこまでして大きくなるのか。不思議な生物マリモに興味が湧いてきた。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です